バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第7戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

そこから重賞に連続挑戦するも馬場が悪すぎたり、距離が短く忙しかったりと出番なしの大敗。

しかし、4戦目となる寒竹賞では猛時計で圧勝!!競馬ブックのスピード指数は90.8!!阪神JF GT2着のハープスターが91.9なので重賞ウィナークラス。

そしてついにフラワーカップ GVに優勝して重賞ウィナーに。これで多くの賞金が獲得でき、クラシックすべてに出走可能になった。

前走は桜花賞は距離が短すぎることからパスし、実績断然の中山で行われる牡馬クラシック第1戦の皐月賞へ出走。実に牝馬としては1991年のダンスダンスダンス以来の皐月賞出走!!歴史に愛馬が名を残し嬉しかったが、さすがに牡馬の壁は厚く11着。それでも内容的に悪くなかった。勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回る。単に相手が強かっただけ。

この強いメンバーで揉まれた経験は今後に必ずプラスになるはず。

そしてついに大目標の優駿牝馬(オークス)へ。昨年の姉フロアクラフトの5着に続く2年連続のオークス出走!!


5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス)GT 3歳オープン 牝馬限定 国際 指定 に出走!!

鞍上は当然主戦の北村宏司騎手。

フルゲート18頭のところに特別登録数は23頭。水曜日の出馬想定では除外確定の1頭が消えただけ。収得賞金900万円の5頭が1枠を争って抽選に。バウンスシャッセは賞金を持っており出走は確定。結局18頭で確定。

バウンスシャッセは絶好の5番ゲート!!案外厚い印が多く、2、3番手評価なるかも・・・!?

3着/3番人気!!

ついにクラシックで馬券圏内を確保!!あのハープスターとは僅かにクビ差!!しかも直線で出るところがなくなるロス。

世代牝馬では上位の力を見せつけ、秋の秋華賞が楽しみ。

獲得本賞金は7480万円となり、偉大な兄のホーカーテンペストの7327万円も一時的に抜いた!!こうなりゃ、まずは1億円超えを狙いたい。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。


写真多数付現地観戦レポート。

初参加の優先権と皐月賞での除外権×1で臨んだ口取りは103分の20の抽選に落選し非当選(T_T)。東京のターフは一度フェブラリーSで口取りを経験しているからと負け惜しみを言いつつ、次は京都のターフ(秋華賞)での口取りを目指すぞ!!

(2014年5月27日完結)

2014年5月20日立ち上げ

●前走後、4月22日にノーザンファーム天栄へ放牧に出て、5月6日に美浦トレセンに帰厩しました

 前走は桜花賞の距離1600mを嫌って、実績のある中山で実施される牡馬クラシック第1戦の皐月賞に実に牝馬としては1991年のダンスダンスダンス以来の出走となった我らが愛馬バウンスシャッセですが、さすがに牡馬の壁は厚く11着になりました。

 しかし、勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回り、決してポテンシャルが落ちているわけではありませんでした。単に相手が強かっただけです。しかも3〜4角の馬場の悪いところで明らかに走りが悪くなってのこの走りですから、私は牝馬限定戦に戻ればとことん力上位だと思います。


 前走後4月22日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。そして5月6日に美浦トレセンに帰厩しました。牡馬との激戦による疲労もあるでしょうが、バウンスシャッセは過去勝った3度とも放牧明けで1か月ほどトレセンでハードに負荷をかけられてレースに臨んだものです。前走や札幌2歳Sなど、叩き2走目は結果を残せていません。そんなことから、あまり大目標の優駿牝馬(オークス)まで時間はないものの、少しでも放牧に出し、馬をリセットしてできる限りの負荷をかけていくと言うやり方は実に納得できます。

 ただ、それでもやはり日数的に足りませんから、新馬戦前やフラワーカップを勝った時ほどハードには追われていません。とはいえ、皐月賞前の明らかに緩い追い切りの時よりは厳しく追い切られています。

 今回これでどのくらいやれるかですね。追い切りが緩かったと言っても、前走の皐月賞も上述のように極端に悪い走りではなかったですし今回もかなり多からは出せると思います。でもベストではないんですよね(苦笑)。GTにベストではない状態で臨んでどこまでやれますか。不安もありますが、バウンスシャッセは相当な能力ですし勝ち負けまで可能という楽しみもあります。


 ということで、予定通り5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス)GT 3歳オープン 牝馬限定 国際 指定 に特別登録されています。鞍上はもちろん主戦の北村宏司騎手です。

●7月5日 ベルモントオークスに登録予定

以下は5月8日の日刊スポーツの記事です。

 美浦の藤沢和厩舎が7月に米国遠征を計画していることが7日、分かった。7月5日にニューヨークのベルモントパーク競馬場で行われるベルモントダービー(G1、芝2000メートル、1着賞金約6700万円)にロサギガンティア(牡)、サトノフェラーリ(牡)の2頭、ベルモントオークス(G1、芝2000メートル、1着賞金約5350万円)にバウンスシャッセ(牝)を登録する。藤沢和雄師(62)は「まだ選ばれるか分かりませんが登録したいと思います。走りやすくて大きなコースだし、チャンスはあると思っています」と話した。

 両レースは新設の招待競走で、これまで秋に開催されていたジャマイカH、ガーデンシティSを模様替えしたもの。ベルモントダービーは米国の芝レースとしてはBCターフ、同マイル、同フィリー&メアターフに次ぐ高額賞金戦となる。

 東西きってのトップトレーナー、藤沢和師は米国遠征の実績も十分。過去にはダンスインザムードが04年アメリカンオークスで2着に入り、06年キャッシュコールマイルを制した。「あのときの貸しがある」というベルモント競馬場は08年カジノドライヴが米3冠最終戦ベルモントSに挑戦し、レース直前に出走取り消しを行った因縁の場所。世界で日本馬が活躍する今年、独立記念日(7月4日)翌日の米国東海岸で藤沢和厩舎がその名声をさらに高めるかもしれない。


 ということで、まず新聞による発表でしたが、当日夜にクラブ公式HPでもバウンスシャッセがベルモントオークスに登録を検討していると発表がありました。

 うーーん、海外遠征反対派の私としては行って欲しく無いですが、もちろんここを勝てばとんでもなく繁殖としての質は上がります。私は海外遠征はリスクが高いと考えています。馬の負担。そして輸送代など高額なお金が必要にもかかわらず、賞金が日本と比べて安い。このベルモントオークスも1着賞金は5350万円と日本のGU並しか貰えません。愛馬エスポワールシチーがブリーダーズカップクラシックに遠征した時はもろもろの費用が1口13万円(500口割)。ペイはゼロでした。そしてその後大きな不調に陥り、目標であったジャパンカップダートもフェブラリーSも棒に振りました。勝てば大きな名誉が得られる反面、負担の割に貰えるものが少なく馬への負担が大きい。藤沢和雄厩舎のカジノドライヴもベルモントSに挑戦するために渡米し、その後帰国して屈腱炎を発症して出走することなく引退に追い込まれました。

 シーザリオのように勝てば超一流になれるのでしょうが、そこまでなって欲しいとも思わないですね。そういった付加価値がついたとしてもバウンスシャッセの産駒の募集金額が高くなるだけで、生まれてくる子がこれに勝ったから強くなるというものでもありません。

 私はバウンスシャッセの子でクラシックを目指したいですが、今のトゥザワールドのように募集価格1億円の馬でクラシックに出ても、それは当然であり、私が望むのは、当然ではなく、だれもがあまり見向きもしなかったような安価な穴馬でこっそりクラシックに出走することです。もちろん、クラシックはおまけで、どこでも2、3勝してくれれば言うことありません。それも安価な募集馬だからそういえるだけであって、高額馬なら2、3勝では大赤字になって、1口経営にも大きく影響します。

 また、日本で実績があっても、馬場そのものも日本と違いますし、脚元への負担も大きいんですよね。


 いろんな観点から私は愛馬の海外遠征は反対ですが、藤沢和雄厩舎に預託されるということは当然そういったことは想定内でしたので、エスポワールシチーの米遠征ほど強く反対はいたしません。決まれば頑張って行ってこいよと言いたいと思います。

●気になる特別登録表(5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス) GT)

特別登録表 5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス) GT 3歳オープン 芝2400m 国際 指定

第3回登録完了馬 全23頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
優先出走馬
サングレアル 戸崎圭太 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
シャイニーガール 田中勝春 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800 13 10
ヌーヴォレコルト 岩田康誠 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ハープスター 川田将雅 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ブランネージュ 秋山真一郎 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ベッラレジーナ 藤岡康太 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800
マイネオーラム 松岡正海 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 13
以下賞金上位馬
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  4/20 皐月GT 中山芝2000 11 12 10
フォーエバーモア 蛯名正義 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
マーブルカテドラル 田辺裕信 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
クリスマス 三浦皇成 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
パシフィックギャル ウィリアムズ 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マジックタイム 横山典弘 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ディルガ 浜中俊 55.0  4/13 忘れOP 阪神芝2000 11
ペイシャフェリス 内田博幸 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600 11 12
ニシノアカツキ 勝浦正樹 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 11 10
以下、抽選対象馬
アドマイヤシーマ 55.0  5/11 矢車5下 京都芝2000
アムールブリエ 横山和生 55.0  4/19 500万 阪神ダ1800
エリーザベスト 川島信二 55.0  4/27 500万 京都芝1600
ハピネスダンサー 吉田豊 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 10
レーヴデトワール 福永祐一 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
以下、除外対象馬
ホワイトマニキュア 55.0  4/26 未勝利 福島芝2000 13

●1週間前の各紙の評価

JRA−HP

今年で75回目を迎えるオークスは、牝馬クラシック第2弾として東京競馬場・芝2400mを舞台にして行われる。4月13日に牝馬クラシック第1弾・桜花賞が右回りの阪神競馬場・芝1600mで行われたのに対して、このオークスは左回りの芝2400mで、距離も800m延長されるため、条件は大きく異なる。それだけに牝馬二冠を制するのは至難の業と言えるだろう。今年は桜花賞で豪快な追い込み勝ちを収めたハープスターが堂々の主役として登場するが、オークストライアルのフローラSやスイートピーSで優先出走権を獲得した上がり馬たちも“樫の女王”の座を虎視眈々と狙っている。

ハープスター(牝3・松田博資)は、前走の桜花賞で単勝オッズ1.2倍の圧倒的な1番人気の支持を受けて出走。前半は最後方に待機していたが、直線に向いて鞍上の川田将雅騎手がゴーサインを出すと機敏に反応を示し、一気に加速。レースの上がり3ハロンタイム(36秒3)を3秒4も上回る驚異的な32秒9(推定)を計時して、大外からごぼう抜きを演じてみせた。2着馬レッドリヴェールとは僅かにクビ差だったが、見る者に大きなインパクトを与える追い込みだった。これで通算成績は5戦4勝2着1回。重賞3勝(新潟2歳S、チューリップ賞、桜花賞)の実績は断然と言える。デビュー2戦目の新潟2歳Sでは、のちに皐月賞を優勝する牡馬のイスラボニータ(2着)に3馬身差の圧勝劇を飾っており、その能力は牡馬を含めた現3歳世代でも最上位にランクされる。今回は未経験の芝2400mに挑むが、祖母は1993年のオークス馬ベガ、父ディープインパクトもこの舞台で2005年の日本ダービーと2006年のジャパンカップを制覇しており、血統背景からは克服可能なはず。

ヌーヴォレコルト(牝3・斎藤誠)は、重賞初挑戦となった前々走のチューリップ賞で勝ち馬のハープスターから0秒4差の2着に好走。そして、前走の桜花賞では、1着馬ハープスター、2着馬レッドリヴェールに次ぐ3着に善戦。まだ重賞のタイトルこそ獲得していないが、実績では現3歳牝馬の中でも上位にランクされる存在だ。昨年の暮れに500万下のこうやまき賞(中京・芝1600m)を勝った際が、2番手追走からのV。そして、桜花賞では末脚勝負で3着。レースぶりに幅がある点はセールスポイントで、狭いスペースから抜け出してくる非凡な勝負根性も備えている。心身ともに成長した姿で、“樫の女王”を目指す。

サングレアル(牝3・松田博資)は、厩舎期待の良血馬。半姉のブエナビスタ(父スペシャルウィーク)は、3歳時の桜花賞、オークスを含むJpnI・GI 6勝を挙げた名牝で、父がゼンノロブロイに替わったこの馬は前走のオークストライアル・フローラSでメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚を発揮して優勝。見事に優先出走権を獲得した。このレースでは、後方の内々を追走して直線で外に持ち出されると、弾かれたように伸びてゴール寸前で差し切っている。2009年のオークスで姉が見せたパフォーマンスをほうふつさせるような豪快な末脚は、破壊力十分だ。馬体は小柄(前走時が414キロ)ながらも、搭載しているパワーと勝負根性は一級品。前走の末脚を再現できれば、オークス姉妹制覇も可能だろう。

バウンスシャッセ(牝3・藤沢和雄)は、1月に牡馬相手の500万下・寒竹賞(中山・芝2000m)で2勝目をマークすると、2か月半の休養明けで臨んだフラワーCも優勝。好位追走から力強い末脚を駆使して抜け出すと、最後は2着同着のマイネグレヴィル、パシフィックギャル相手に2馬身差をつける快勝劇を演じ、見事に重賞初制覇を飾っている。そして、前走は桜花賞ではなく、牡馬相手のGI・皐月賞に敢然と挑戦。結果は0秒7差の11着(同着)に敗れたが、積極的なレースぶりを見せていただけに、この経験は今回につながるはずだ。牝馬ながらも豊富なスタミナの持ち主で、距離延長はプラス材料と言える。

フォーエバーモア(牝3・鹿戸雄一)は、3番人気に支持された前走の桜花賞で8着に敗退。前半で折り合い面に苦労してリズム良く走れなかったことが影響した感じだが、この一戦だけで見限るわけにはいかない。左回りコースではクイーンCを含めて3戦3勝を記録しており、コース適性は文句なく最上位にランクされる存在。また、昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは、1着馬レッドリヴェール、2着馬ハープスターと激しいデッドヒートを演じてハナ+クビ差の3着に好走した実績もある。相性の良い東京・芝コースで巻き返しが期待される。

シャイニーガール(牝3・湯窪幸雄)は、前走のオークストライアル・スイートピーS(東京・芝1800m)を好位追走から鮮やかに抜け出して優勝し、オークスの優先出走権をゲット。この時は7番人気と評価は低かったが、2月にオープン特別のエルフィンS(京都・芝1600m)を3コーナー手前から先頭に立つ積極的な競馬で押し切って優勝したように、オープンクラスで通用する能力の持ち主であることは既に証明済みだった。前走で関東圏までの長距離輸送と東京・芝コースを経験してこれを克服したのは、大きなアドバンテージになるはず。本番のオークスでも道中もまれずスムーズなレースができれば、大駆けが見られるかもしれない。

ブランネージュ(牝3・藤岡健一)は、9戦を消化して2勝2着3回3着3回。最低着順がチューリップ賞の4着という堅実派である。前走のオークストライアル・フローラSでは、素早く好位を奪うと、絶好の手応えで3番手を追走。直線で追われてからもシャープな伸び脚を披露、一旦は完全に抜け出す見どころ十分のレース内容で2着に好走している。まだ重賞の勝ち鞍こそないものの、抜群のレースセンスと卓越した勝負根性を兼備している。GI の舞台でも豊富なキャリアと抜群の安定感を活かせば、上位進出も難しくはないだろう。

ベッラレジーナ(牝3・平田修)は、母に2007年のオークス2着馬ベッラレイアを持つ厩舎期待の素質馬。母はデビュー4戦目のフローラSを制してオークスの優先出走権を獲得したが、この馬は4月6日の未勝利(阪神・芝1800m)を快勝し、デビュー4戦目となった前走のスイートピーSで中団追走から直線で母譲りの鋭い末脚を発揮して2着に好走。見事にオークスの優先出走権を獲得した。3歳春に急成長を見せたのは、母の血統を受け継いでいるからこそだろう。本番のオークスでも未知の魅力にあふれた一頭として注目を浴びそう。ハナ差で惜敗した母に歓喜のVを捧げたいところである。

マイネオーラム(牝3・高橋義博)は、オークストライアル・フローラSで3着に食い込み、優先出走権を獲得。3歳春に弥生賞を制した半兄コスモオオゾラ(父ロージズインメイ)に似て、父がステイゴールドに替わったこの馬も春シーズンに上昇。フラワーC6着→フローラS3着と、ここにきて一戦ごとにパワーアップを果たしている感じだ。相手はさらに強化されるが、持久力満点の末脚で上位進出のチャンスをうかがう。

マーブルカテドラル(牝3・上原博之)は、昨秋のアルテミスSの優勝馬。東京・芝コースでは2戦2勝を記録しており、適性は抜群だ。関西圏への長距離輸送を経てGI へ挑戦した阪神ジュベナイルフィリーズ(0秒4差5着)と桜花賞(0秒5差7着)はひと息の結果に終わったが、今回は舞台が東京競馬場に替わり、当日輸送で臨めるのはプラス材料。得意の東京・芝コースでGI 初制覇を目指す。

マジックタイム(牝3・中川公成)は、1番人気の高い支持を受けたオークストライアル・フローラSで6着に敗退。左回りコース4戦目で初めて連対を逃す結果になったが、勝ち馬のサングレアルとのタイム差は0秒3。悲観する内容ではなかったはず。前々走のクイーンCでは勝ち馬のフォーエバーモアとクビ差2着の接戦を演じた実績があり、左回りコースで見せる末脚には定評のある馬。前走の敗戦だけで評価を下げるのは早計だろう。

マイネグレヴィル(牝3・和田正道)は、昨夏の札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)で不良馬場を克服して、勝ち馬のレッドリヴェールからクビ差の2着に好走。そして、今年2戦目のフラワーCでも、力を要する中山ターフで2番手追走から直線でしぶとく粘って2着(同着)に好走。まだ1勝馬ながら、重賞で2度の連対を記録した実績を持つ。前走のオークストライアル・フローラSは逃げて8着に失速したが、ひと雨降って力を要する馬場コンディションになれば、大きく浮上してくる存在だ。

パシフィックギャル(牝3・手塚貴久)は、〔1・3・1・0〕と3着内率100%を誇る堅実性が最大のセールスポイントだ。東京・芝コースでは昨秋のアルテミスSで2着の実績があり、長い直線も経験済み。今回は、前走のフラワーC(2着同着)以来約2か月ぶりの実戦となるだけに、仕上がり具合が鍵となるだろう。

プレ・レーティング

平成26年 第2回東京競馬 第10日 第11競走 優駿牝馬(GI)〔第75回オークス〕 2,400m(芝・左)
(国際)(指定) サラブレッド系3歳 牝馬 55kg
(出走可能頭数 18頭/第3回特別登録頭数22頭/追加登録頭数1頭)5月25日(日) 施行
馬 名
調教師 2013年度
JPNランキング
2014年度
レーティング
の最高値
2014年レーティング該当レース
(2013年該当レース)
アドマイヤシーマ 3 友道 康夫  
アムールブリエ(米) 3 松永 幹夫  
エリーザベスト 3 高橋 亮 93 忘れな草賞4着
クリスマス 3 伊藤 大士 106 (阪神ジュベナイルフィリーズ4着)
サングレアル 3 松田 博資 105 フローラS1着
シャイニーガール 3 湯窪 幸雄 103 スイートピーS1着
ディルガ(米) 3 矢作 芳人 100 忘れな草賞1着
ニシノアカツキ 3 武藤 善則 102 フェアリーS2着、クイーンC3着
ヌーヴォレコルト 3 斎藤 誠 110 桜花賞3着
バウンスシャッセ 3 藤沢 和雄 104 フラワーC1着
パシフィックギャル 3 手塚 貴久 103 100 フラワーC2着 (アルテミスS2着)
ハピネスダンサー 3 高野 友和  
ハープスター 3 松田 博資 110 113 桜花賞1着 (阪神ジュベナイルフィリーズ2着)
フォーエバーモア 3 鹿戸 雄一 109 106 クイーンC1着 (阪神ジュベナイルフィリーズ3着)
ブランネージュ 3 藤岡 健一 104 フローラS2着
ペイシャフェリス 3 高市 圭二 102 アネモネS1着
ベッラレジーナ 3 平田 修 100 スイートピーS2着
ホワイトマニキュア 3 鹿戸 雄一  
マイネオーラム 3 高橋 義博 101 フローラS3着
マイネグレヴィル 3 和田 正道 103 100 フラワーC2着 (札幌2歳S2着)
マジックタイム 3 中川 公成 104 105 クイーンC2着 (阪神ジュベナイルフィリーズ6着)
マーブルカテドラル 3 上原 博之 104 97 アネモネS4着 (アルテミスS1着、阪神ジュベナイルフィリーズ5着)
レーヴデトワール 3 松田 博資 107 桜花賞5着

競馬ブック

データカプセル
過去10年の優勝馬11頭(1着同着が1回)のうち8頭が桜花賞組。1着候補は桜花賞組からというのがセオリーだ。また、2着は9頭中6頭が桜花賞組で残る3頭がフローラS組。相手候補も同じ桜花賞組か、そうでなければフローラS組と考えていい。
 さて、1着候補に話を戻すと条件は……。
(1)桜花賞で8着以内に入っていること
(2)桜花賞で5番人気以内の支持を得ていたこと
(3)3歳重賞勝ちかGT5着以内があること
(4)3勝以上を挙げ、50%以上の連対率をキープしていること
(5)キャリア4〜7戦の範囲であること
(6)GT以外で二桁着順、あるいは、重賞以外で6着以下がないこと
 圧倒的人気が予想されるハープスターには減点材料がゼロ。やはり、これには逆らえない。もう1頭挙げるならフォーエバーモアになる。
アラカルト
史上14頭目の春の牝馬二冠へ
 桜花賞馬ハープスターが史上14頭目の“春の牝馬二冠”制覇を目指す。同馬は7月14日の中京でデビュー(1着)し、続く新潟2歳Sでは後の皐月賞馬イスラボニータに3馬身の差をつけ優勝した。その後、ハープスターは暮れの阪神JFで2着に敗れたが、3歳を迎えチューリップ賞→桜花賞と連勝。単勝支持率もチューリップ賞では72.8%、桜花賞では66.8%を記録した。果たしてハープスターは3連勝でクラシック二冠を制することができるかどうか。Vなら、中京デビュー馬のオークス制覇は1991年イソノルーブル以来23年ぶりに。
■桜花賞&オークス優勝馬
1952年 スウヰイスー
1954年 ヤマイチ
1957年 ミスオンワード
1964年 カネケヤキ
1975年 テスコガビー
1976年 テイタニヤ
1986年 メジロラモーヌ
1987年 マックスビューティ
1993年 ベガ
2003年 スティルインラブ
2009年 ブエナビスタ
2010年 アパパネ
2012年 ジェンティルドンナ
■中京デビュー馬のオークス制覇
1984年トウカイローマン
1991年イソノルーブル
祖母ベガに続く“牝馬二冠”制覇なるか
 牝馬クラシックで7勝(桜花賞4勝、オークス3勝)の実績を持つ松田博資師は桜花賞馬ハープスター、フローラS勝ち馬サングレアル、出走は抽選次第となりるがレーヴデトワールの3頭を登録。なかでもハープスターは、父ディープインパクト、母ヒストリックスターという血統で、祖母には1993年の“牝馬二冠馬”ベガの名前が見られる。ベガは松田博師の管理馬で繁殖牝馬としてもアドマイヤベガ、アドマイヤボス、アドマイヤドンと3頭の重賞ウイナーを輩出した。ハープスターは偉大な祖母に続き、牝馬二冠馬に輝くことができるかどうか。ちなみに、ハープスターはベガ(こと座の一等星)の別名。また、ハープスターには、前走に続き川田将雅騎手が騎乗予定。桜花賞では大外18番枠から勝利を飾ったが、オークスではどんな騎乗を見せてくれるのか。なお、川田騎手は牡馬クラシック戦線では皐月賞2着馬トゥザワールドの主戦を務めており、ダービーではクラシック完全制覇の記録がかかる。
■調教師の牝馬クラシック勝利数
1位 尾形藤吉 10勝(桜5勝、樫5勝)
2位 稲葉幸夫 7勝(桜2勝、樫5勝)
2位 松田博資 7勝(桜4勝、樫3勝)
■川田将雅騎手のクラシック制覇
レース名 年度・勝ち馬名
皐月賞 2008年キャプテントゥーレ
菊花賞 2010年ビッグウィーク
桜花賞 2014年ハープスター
オークス 2012年ジェンティルドンナ
史上初、姉妹による同一クラシック制覇ヘ
 サングレアルが史上初の姉妹による同一クラシック制覇を狙う。同馬は父ゼンノロブロイ、母ビワハイジという血統で、兄姉には5頭の重賞ウイナーがおり、5歳上のブエナビスタは桜花賞、オークスなどGTで6勝を挙げた。サングレアルは3戦2勝と登録馬のなかではもっともキャリアは少ないが、トライアルのフローラSでは姉を彷彿とさせる末脚で優勝しており、本番での走りが注目される。サングレアルはオークスで史上初の偉業を成し遂げることができるかどうか。なお、2歳上の姉ジョワドヴィーヴルは2011年に阪神JFを制しており、Vなら、グレード制を導入した1984年以降、ダンシングキイ産駒(ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード)以来となる“3きょうだいGT制覇”となる。
■3きょうだいによるJRA・GT制覇(グレード制導入以降)
母ダンシングキイ
ダンスパートナー 1995年オークス、1996年エリザベス女王杯
ダンスインザダーク 1996年菊花賞
ダンスインザムード 2004年桜花賞、2006年ヴィクトリアマイル
岩田騎手、クラシック完全制覇なるか
 桜花賞3着馬ヌーヴォレコルトに騎乗予定の岩田康誠騎手にはクラシック完全制覇がかかる。同騎手は地方競馬在籍時にデルタブルースで菊花賞(2004年)を制し、JRAに移籍後は皐月賞(2009・10年)、桜花賞(2012年)、ダービー(2012年)を制した。岩田騎手はオークスには4度目の挑戦となるが、史上7人目の偉業を達成することができるか。なお、同騎手は2012年のオークスでは後に“牝馬三冠馬”となるジェンティルドンナに騎乗予定だったが、騎乗停止中だったため騎乗することができなかった。なお、Vなら桜花賞3着馬のオークス制覇は2000年シルクプリマドンナ以来14年ぶり6頭目となる。
ゼンノロブロイ産駒が4頭登録
 今年はサングレアル、バウンスシャッセ、パシフィックギャルなどゼンノロブロイ産駒が4頭登録。同産駒は2010年のオークスに初年度産駒6頭が出走し、サンテミリオンが優勝しているが、4年ぶりにGT勝利を挙げることができるかどうか。なお、サングレアルは410〜420Kの小型馬だが、前走トライアルのフローラSを優勝。バウンスシャッセはフラワーC優勝馬で前走は牡馬クラシックの皐月賞に挑戦し11着となった。またパシフィックギャルは1勝馬だが、アルテミスS2着、フラワーC2着と2戦連続で重賞2着となっている。ちなみに、皐月賞に出走した牝馬は、オークスで13戦3勝、2着5回、3着2回(勝率.231、連対率.615、複勝率.769)の成績。
外国産馬の参戦は7年ぶり2頭目
 ディルガは外国産馬で父Curlin、母Baghdaria という血統。外国産馬のオークス出走は2007年ローブデコルテ(1着)以来7年ぶり2頭目となるが、G1・7勝を挙げた父のように大舞台で勝利を飾ることができるかどうか。Vなら、外国産馬のクラシック制覇はローブデコルテ(オークス)以来2頭目に。なお、Curlin の現役時代の成績は16戦11勝で、2007年プリークネスS(米)、BCクラシック(米)、2008年ドバイワールドC(UAE)などを制している。また、ディルガは2013年8月25日の新潟でデビューしたが、勝ち上がるのに5戦を要しており、桜花賞当日(4月13日)に行われた忘れな草賞で2勝目を挙げた。忘れな草賞勝ち馬はオークスで2011年エリンコートなど3勝を挙げている。
シャイニーガール&ベッラレジーナ
 シャイニーガールは、桜花賞に続き追加登録料200万円を支払っての参戦。同馬は桜花賞では13着に敗れたが、次走のスイートピーSでは1着に。昨年のオークスではメイショウマンボが追加登録の執念を実らせたが、果たしてシャイニーガールは勝利を飾ることができるかどうか。VならスイートピーS勝ち馬の勝利は2006年カワカミプリンセス以来8年ぶりとなる。また、スイートピーS2着のベッラレジーナは2007年の2着馬ベッラレイアの子供。母はウオッカやダイワスカーレットと同期でオークスではローブデコルテにハナ差及ばず2着に敗れた。ベッラレジーナはGTを勝つことができなかった母の無念をオークスで晴らすことができるかどうか。
■クラシック追加登録馬の優勝
1999年 皐月賞・テイエムオペラオー
2002年 桜花賞・アローキャリー
2002年 菊花賞・ヒシミラクル
2013年 オークス・メイショウマンボ
東京2戦2勝、フォーエバーモア
 桜花賞で8着に敗れたフォーエバーモアが巻き返しを狙う。同馬は阪神JF3着、クイーンC1着の実績があり、桜花賞でも3番人気に支持されたが、ハープスターから0秒6差の8着に敗れた。昨年は桜花賞10着のメイショウマンボがオークスを制したが、フォーエバーモアはハープスターを逆転することができるかどうか。なお、フォーエバーモアは東京で2戦2勝の成績を残しており、鞍上は今季GT・2勝の蛯名正義騎手が予定されている。また、クイーンC2着のマジックタイムは桜花賞には出走せず、オークストライアルのフローラSで1番人気に支持されたが6着。同馬の母タイムウィルテルは、2003年のオークスで15着に敗れており、マジックタイムには母の雪辱がかかる。
3年連続で1勝馬が馬券の対象に
 近年のオークスでは1勝馬の活躍が目立っており、2011年ピュアブリーゼ、2012年アイスフォーリス、2013年エバーブロッサムと3年連続で払戻金の対象となっている。マイネグレヴィルは8戦1勝の成績だが、フラワーCで2着の実績があり、前走のフローラSでは8着に敗れたものの、レースの主導権を取る積極的な競馬を見せた。同馬には前走に続き柴田大知騎手が騎乗予定。
■1勝馬のオークス制覇
1939年 ホシホマレ
1995年 ダンスパートナー
有力馬のポイント
桜花賞のハープスターは外枠で出遅れもあったが、馬の力を信じて人馬一体の直線勝負。抜け出したレッドリヴェールをキッチリ捉えて一冠目を手にした。唯一土がついた阪神JFの雪辱を果たし、どこまで強いのか底が見えない。新潟2歳Sではのちの皐月賞馬イスラボニータに3馬身差をつけ、牡牝を問わず世代ナンバーワンは過言ではないだろう。1勝1敗のライバルがダービーを目指し1強の趣き。コースも距離も初めてなので楽観はできないものの、二冠制覇の可能性は高い。凱旋門賞の登録も済ませ夢は広がるばかり。

 ヌーヴォレコルトは桜花賞で0秒1差3着。その前のチューリップ賞で0秒4あったハープスターとの差を大きく詰めている。左回りで2勝を挙げ、東京は歓迎。ハーツクライ産駒なので距離延長もプラスに働きそうだ。関西での2戦、430キロ台での出走だったことを思うと、長距離輸送がない今回、馬体回復も見込める。大本命を脅かす存在になるか。

 サングレアルは新馬勝ち直後の福寿草特別で4着と敗れたが、京都新聞杯勝ちしたハギノハイブリッドら牡馬の強敵揃いだった。4カ月休養して臨んだフローラSでは馬体の成長こそ見られなかったが、出遅れを挽回してオークスの出走権を得た。2000メートルで勝っているのは前記2頭にない強み。活躍馬目白押しの良血で半姉のブエナビスタはオークス馬でもある。父ゼンノロブロイ。前走の末脚からも東京2400メートルはピッタリ。


 バウンスシャッセは牡馬相手に2000メートルの寒竹賞を勝ち、続くフラワーCを2馬身差の快勝。桜花賞へは向かわず、皐月賞はトーセンスターダムと同着の11着。0秒7差と大きくバテたわけではない。関西への輸送がなかった分、消耗は少ないだろう。長距離志向。厳しい経験を積んだ成果が出るか。

 フォーエバーモアは桜花賞8着と案外の結果だったが、他と接触して掛かったのが痛かった。それまで折り合い面の不安は見せていなかったし、東京はクイーンCを含め2戦2勝。暮れの阪神JFではハープスターとクビ差の3着し、巻き返す力は十分。短距離の活躍馬が多い牝系だが、父ネオユニヴァースの血で補えるか。

 ブランネージュはチューリップ賞でハープスターとの0秒7差が大きいが、当時は未勝利勝ち直後。着実に力をつけてきた。前走のフローラSでは3番手で流れに乗り、勝ち馬に強襲されたものの、レース運びのうまさが目を引いた。タイミング良く抜け出せば。

 マジックタイムはフローラSが急きょの乗り替わり。乗り慣れた騎手とはいえ、影響は小さくなかった。阪神JF6着、クイーンC2着とも内容は良く、本来の強靭な末脚が生きる流れになれば。

 レーヴデトワールは4連勝しながら故障してクラシックへの出走が叶わなかったレーヴディソールの妹。桜花賞で4着にアタマ差届かず現時点で抽選対象だが、最後の1枠を得ることができれば。
1週前厩舎レポ
クリスマス
「木曜日に単走で1週前の追い切りを無事に終了。直前はサーッとやる予定なので、今日が実質的な追い切りになります。落ちつきがあるし、雰囲気はとてもいいですよ。距離は未知数ですが、終いを生かす競馬でどこまで頑張れるか楽しみです」と伊藤大師。
サングレアル
「フローラSは目方こそ前走比で減っていたが、調教の段階から落ち着きがあって、成長を感じていた。1勝馬だけに抽選。それさえ通って出走できれば、と思っていたから期待通り。道中はジッとしていて、持ち味を出してくれた。その後の乗り込みは順調。顔つきなど見たら随所に幼さを残しているが、素質の高さが魅力。それに初騎乗ではあるが、戸崎ジョッキーと合いそうなイメージを持っているんだ。いいレースを期待したい」と松田博師。
シャイニーガール
「前走はしっかり折り合いがついていた。収穫の多い一戦だったね。コンスタントに使っていながら1週前にこれだけやれる(半マイル54秒7)のは状態がいい証拠。前走は前に壁を作らない形でも問題なく運べていたから、この距離でも対応できるんじゃないかな。スムーズに運べれば」と湯窪助手。
ディルガ
「前走後は大山ヒルズへ放牧に出して、5月2日に戻ってきた。1週前の追い切りでは、併せた先行馬に飛ばしてもらったので、かなりの負荷をかけられたと思うし、予定通りにきている。同じ2400mに使った2月の京都戦は不利があってまったくの参考外。もともとオークス向きだと思っていたし、手応え以上に渋太いので、府中の2400mへの適性は高いはず。大きなことは言えないが、一発がないかなと思っている」と矢作師。
ニシノアカツキ
「やっぱりタメが利けばいい脚を使ってくれるね。距離は更に延びるが、前走でも折り合いはピタッとついていたから大丈夫だと思うよ。コンディションもいいし、楽しみ」と武藤師。
ヌーヴォレコルト
「桜花賞のあと2週足らずのミニ放牧を挟み、7日に山元トレセンから帰厩。14日は長目から追走してハードにやった。追い切り後で442K。輸送のない今回は直前もしっかりやれるし、当然上積み大。コースは勿論、距離もまったく心配していない。是非桜のリベンジを」と斎藤誠師。
ハープスター
「追ってからすぐはハミが掛からなくても、スピードに乗ってからの瞬発力が長所。前哨戦のチューリップ賞もそうだったが、スムーズに加速できるよう、直線は外へ出せばいい。そう思っていたから桜花賞は期待通り。ジョッキーが能力を信じて乗って、持ち味を出してくれた。中間は順調。時折、尾っぽを振って機嫌が悪かったりするが、速いところへ行くと俊敏。集中力を増してきた。それよりこの馬に関しては、変わらず順調なのが何より。この春は既に2戦したから、全体の時計はそんなに出さなくていい。今回は2400mだが、これまでのレースはスタートして自分から行こうとしなくて、折り合いがつき過ぎたくらい。それに心肺機能は相当だから、初コースにしても、そう心配はしていない。いい結果を期待している」と松田博師。
バウンスシャッセ
「男馬相手の皐月賞でも渋太い面を見せていたし、その後は、ここを目標に調整。仕上がりは上々です。今回は牝馬同士だし、距離の2400mも望むところ。レース巧者ぶりを発揮してほしい」と高林助手。
パシフィックギャル
「前走は好位から渋太く粘ってくれた。体質に弱いところがあるので、それを考慮しながらの調整だが、状態は悪くないよ。強い馬がいるので胸を借りる立場だけど、頑張ってほしいね」と手塚師。
ハピネスダンサー
「前走は14K減、それにスタートしてから力みがありました。中間は短期放牧でリフレッシュ。体の回復に努めました。具合はいいので、何とか抽選を通ればと思います」と高野師。
フォーエバーモア
「桜花賞はスタートして他の馬と接触したし、前に入られて手綱を引いたらいくらか掛かったからね。それに前の馬がフラフラしていて気を遣ってもいた。最後に伸びを欠いたのは、そのあたりが影響しているのだろう。その後は短期放牧を挟んで7日に帰厩したばかりだが、11日にWで時計を出し、14日には蛯名騎手で併せ馬を消化。体重も変わらないし、順調に調整できている。今回は直前もWで調整しようと思っている。本来は折り合いに問題のある馬ではないから2400mには対応できると思う。今の世代の中でトップクラスの能力を持っている馬。流れに乗ってスムーズな競馬ができれば前走のようなことはないはず」と鹿戸雄師。
ブランネージュ
「フローラSは結果的に抜け出すのが早く差されたが、直線入り口で狭いところを割って出るタイミングの差だろう。もうワンテンポ遅ければ結果は違っていたと思うが、あれだけの競馬ができれば上等。使ったあとも変わりなく順調にきているし、もともと調子の波の小さい馬。GTで強い馬はいるが、ここ2走の内容から距離は延びても問題ないし、今の馬場状態なら前で立ち回れるのも強みだと思うから、レースのうまさを生かせればチャンスはある」と藤岡健師。
ペイシャフェリス
「心配してはいたが、桜花賞は長距離の輸送で体重が減ってしまったからね。前で自分の競馬はできたが、終いが甘くなってしまった。でも、馬体の回復は早く8日、11日、14日と順調に追い切りを消化できたから大丈夫。東京なら430Kちょっとで出走させられるだろう。もともと1800mの新馬でデビューさせたように長い距離に適性があると見ていた馬だから2400mでも大丈夫。この距離ならハナを切れるのではないかな。有力馬は後ろで牽制し合うだろうし、前で自分の競馬をして止まるなら仕方ないくらいの気持ちでレースに臨みたい」と高市師。
ベッラレジーナ
「この中間もカイバをよく食べてるし、レースのダメージがないのは好材料。2日前に入厩した効果だろう、馬体減りがなかったので、今度も同様のパターンで臨む。秋の期待は大きい馬だが、今回は気楽な立場。折り合って追走し、2400mでどれだけの末脚を使えるかを見たい」と平田師。
マーブルカテドラル
「攻め馬からは桜花賞の疲れは見られないし、素軽さ十分ですよ。以前のように行きたがる面が薄れたし、折り合いがつけば距離は大丈夫でしょう。競馬センスのいい馬だし、鞍ズレしながらアルテミスSを勝ったように、能力も高い馬。実績のある東京で、巻き返したいですね」と上原師。
マイネオーラム
「前走は東京2000mの外枠を考えれば、よく頑張ってくれました。レース後は順調ですし、1週前の稽古もいい動きでした。距離は延びても大丈夫だと思うので、この馬の持ち味を生かせれば」と高橋博師。
マイネグレヴィル
「前走のフローラSは少しペースが速かったですね。後続にもついて来られて、展開が厳しかったです。レース後も引き続き在厩して調整。順調に来ているし、好調を維持しています。距離が延びること自体は問題ないので、あとはペースが鍵ですね。良馬場で淀みない流れにすると後続が有利に。雨でも降って、前に行ける強みを生かせればチャンスも広がるのでは」と和田道師。
マジックタイム
「木曜日に横山典騎手が騎乗して、前を追いかける形で。手応えは十分で直線はあっという間に交わしてしまった。前走は直前に乗り替わりがあったりして、それが微妙に影響したようです。デキはいいし、改めて期待したい」と篠島助手。
レーヴデトワール
「引っ張って頭を上げないよう、スムーズに折り合えれば2400mはこなせそう。ここ目標で乗り込んできたから、何とか抽選を通れれば」と松田博師。
1週前攻め気配
クリスマス
(15日、美浦南W)体はギリギリに映るが、気持ちは前向き。気合をつけた程度でグイグイ加速して、単走にしてはかなり速い時計が出た。力は出せると見ていい。
サングレアル
(14日、栗東CW)馬場の荒れた時間帯でもあり、逆手前で動き今イチ。ブエナビスタの妹でポテンシャルは高いが、体も含めまだ若い感じ。好調の範囲だが……。
シャイニーガール
(14日、栗東坂路)間隔が詰まっていてもしっかり負荷をかけられているのは、調子がいいからこそだろう。ただ、こぢんまりとしたフットワークで距離延長がプラスになるとは……。
ディルガ
(14日、栗東坂路)ストライドがよく伸びて滑らかな走り。いかにも長距離適性が高そう。体の張りも失われておらず、コンスタントに使われていても疲れは見られない。雰囲気はいい。
ニシノアカツキ
(14日、美浦南W)軽く流した程度で好時計をマーク。柔らかい身のこなしで、体の張りは目を引くほど。前走以上の気配。
ヌーヴォレコルト
(14日、美浦南W)短期放牧明けのせいか、いつもよりは反応に鋭さはなかったが、勢いがつくと先行した2頭をアオルくらいの伸び脚。いずれにしてもこれで馬体も締まるはず。迫力は前回以上かもしれない。
ハープスター
(14日、栗東CW)右肩ムチが1発飛んだのは、左手前なのに内にモタれ加減だったため。ただ、もともと稽古にムラがあるし、馬体は桜花賞時より張りがあって毛ヅヤが冴えている。フットワークも力強く、状態は文句なし。
バウンスシャッセ
(14日、美浦南W)終い重点ではあったが、最後は抑え切れない手応えで先行した相手をアオッてきた。大きな体を余すところなく使って、本格化を思わす伸び脚だった。
パシフィックギャル
(14日、美浦坂路)内に併せて軽く上がってきたが、それほど行きたがる面も見せず、スムーズな追い切り。毛ヅヤも良く、シャープな走り。
フォーエバーモア
(14日、美浦南W)体を大きく伸縮させて、自然と時計も速くなっているような感じだった。引き締まった馬体で、前走時のデキを保っている。
ブランネージュ
(14日、栗東坂路)キビキビとして、俊敏な身のこなしが目立つ。元気が良く、体調は安定している。少しピッチの利いた走りなので、2400mをこなせるかどうかが鍵になりそう。
ペイシャフェリス
(14日、美浦南W)馬場の真ん中だけに、時計はこんなものか。反応の良さは目立ち、フットワーク自体も力強かった。好調持続と見たい。
ホワイトマニキュア
(14日、美浦坂路)単走で軽く。自らハミを取って気合を表に出しており、馬体も維持している。
マーブルカテドラル
(14日、美浦南W)単走にしても2週続けて長目から時計をマーク。動き自体も力強いが、何よりこれだけ順調に調整できている点は強調できる。馬体も前走時よりは良化。上積みが期待できそうだ。
マイネオーラム
(14日、美浦南W)口向きの悪さなどを見せているように、まだやんちゃな面はあるのだが、全身を使ったフットワークは力強さに溢れていた。体調は万全と見たい。
マイネグレヴィル
(14日、美浦南W)目一杯だったにしても、単走でこの時計が出れば文句なし。機敏な脚捌きで、集中力も十分。好調持続。
マジックタイム
(15日、美浦南W)横山典騎手を背に追い切られ、直線はいつも以上に鋭い反応。若干、力のいる馬場だったことを考慮すれば、時計もかなり優秀。ますます充実している感が強い。

デイリー馬三郎

 3歳牝馬GTの第2章。10年はGTでは初めての@着同着(アパパネ&サンテミリオン)だった。直近10年で勝ち馬8頭、連対馬14頭を占めるように桜花賞組が中心。1番人気馬は(3・1・1・5)の成績で目下3連敗中。前走で2桁着順に敗れていた馬の勝利は昨年のメイショウマンボ(桜花賞I着)の1度しかない。
 
 桜花賞で大外から17頭をのみ込んだハープスター。最後方待機から32秒9を刻んだレース史上最速の上がりは強烈なインパクトだった。ここまで5戦4勝。阪神JFこそ接戦の末にA着に甘んじたが、上がりは全て最速で平均は33秒4。次元の違う脚で突き抜けた新潟2歳Sのパフォーマンスから左回りへの不安も全くない。
 
 B着に続いたヌーヴォレコルトも着実に階段を上がっている。着差以上に上位2頭とは開きがある印象だったが、前哨戦のチューリップ賞から勝ち馬との着差を大きく詰めてきた点は評価していい。
 
 フォーエバーモアの桜花賞は不完全燃焼だった。他馬と接触するアクシデントで序盤にリズムを崩してのG着。力を出し切ったとは言いがたい。2戦2勝の府中に変わって巻き返したいところだ。
 
 フローラSを制して3戦2勝としたサングレアル。414キロの馬体からも大幅な上積みは求めづらそうだが、瞬発力はさすが良血馬と思わせる。僚馬撃破は難しくても他馬との差は大きくない。
 
 
皐月賞に挑戦したバウンスシャッセ。粒ぞろいの牡馬の壁はやはり厚かった。どちらかと言うとパワータイプだけに舞台変わりは歓迎材料ではないが、強敵相手のJ着を糧に上位進出をもくろむ。
 
 フラワーCA着後、早々に2冠目へ狙いを定めたパシフィックギャル。無理をせずに使われており、伸びしろも十分にある。前走は中山の重賞で好戦したが、広いコース向き。次位争いの力はある。

これ以降は2014年5月21日に作成

●追い切り情報(5月21日更新)

前走前 4月17日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

北村宏司
5F 67.6
4F 52.1
3F 38.9
1F 13.2[7]
ホーカーテンペスト(古馬1600万下)馬なりの外を0.5秒追走同入



5月8日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 64.0
3F 46.4
2F 29.8
1F 14.8


5月10日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.4
3F 45.7
2F 29.2
1F 14.2


5月11日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.9
3F 39.7
2F 26.5
1F 13.6
レッドシャンクス(古馬500万下)馬なりを0.2秒先行同入


5月13日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.8
3F 46.2
2F 29.8
1F 14.9


5月14日美浦南ウッドチップ 稍重馬場 馬なり余力

助手
4F 53.2
3F 38.8
1F 13.4[7]
パシャドーラ(古馬500万下)末強めの内を0.4秒追走同入


5月16日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.0
3F 45.1
2F 28.6
1F 14.3


5月18日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
4F 56.4
3F 41.1
2F 26.6
1F 13.5


5月20日 美浦坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.1
3F 44.0
2F 28.8
1F 14.1


5月21日 美浦南ウッドチップ 重馬場 馬なり余力

北村宏司
6F 81.5
5F 67.5
4F 53.6
3F 40.0
1F 13.2[9]
サトノフェラーリ(3歳オープン)馬なりの外を1.0秒追走0.6秒先着
 5月8日、前走後最初の追い切り時計を出しました。終い2ハロンだけハロン15程度の時計にならない程度の追い切りですが、若干15秒を切ったので時計になりました。
 今回は結果を残している時のように、休養を挟んでビッシリと追うパターンで調教されていますから(前走は在厩のまま緩め調整)、前走以上のパフォーマンスを見せてくれると思います。

 5月10日、15−15ですが、終いだけ14秒で追い切られました。いつものハードな調教パターンですね。

 5月11日、速いところを乗られました。勝った時は1か月ほど前に入厩してビッシリと追われていましたが、今回はそこまで日がありません。この後、どこまで動けるかですね。

 5月13日、15−15で追い切られました。

 5月14日、短いところですが、古馬と併せられました。後ろから追いかけてしっかりと併入できています。競馬ブックでは”好馬体目に付く”とデキの良さを褒めていただいております。前走の皐月賞も惚れ惚れするような素晴らしい馬体でしたからねぇ。牡馬に混じっても遜色なかったですし、牝馬の中ですと断トツの素晴らしい馬体だと思います。

 5月16日、16−15−15−14で追い切られました。新馬戦やフラワーカップ前ほどではありませんが、しっかりと負荷をかけられています。

 5月18日、ハロン14秒強め程度で追い切られました。輸送がありませんから、水曜日か木曜日にビシッとやって完成なのでしょうね。やはり出走間隔や疲労などから仕方がないのでしょうが、3度勝った時に比べて追い切りが緩いですね。これでどこまでやれますか。

 5月20日、また16−15−15−14で追い切られました。相当なペースで15−15を行っていますし、至って順調ですね。

 5月21日、本番で騎乗する北村宏司騎手を背に最終追い切りに臨みました。同格のサトノフェラーリを後方から追走して大きく引き離しました。競馬ブックでも”迫力増す”とかなり高い評価をいただいております。
 以下は本日(5月21日)更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「ここまで順調に来ました。前走後は短い期間の放牧を挟みましたが、今回も具合はいいですよ。落ち着きもあるし、体も大きく見せていますしね。今朝の追い切りは雨馬場でしたがウッドチップでしっかりと動かしました。実際のところいい動きを見せてくれて、良い調教ができたと思います。距離が延びるのはもちろんいいですし、この舞台でどんな競馬を見せてくれるかですね。今週末が楽しみです」(藤沢和師)
「今週の最終追い切りは北村宏司を背にして行いました。相手2頭を見ながら進めて終いを伸ばすような形だったのですが、最後までいい動きでしたし、ジョッキーも手応えを掴んでくれていましたよ。前走はコーナーの馬場コンディションがひと息なところで苦しくなってしまいましたが、大きく負けていませんし、今回も引き続き具合はいいので楽しみを持って臨めると思います。東京の馬場は内目が良いですし、理想は前目から押し切るような競馬でしょうね。同じ勝負服に強いのが1頭いますが、負けない気持ちで挑みたいですね」(大江原助手)
「今週の追い切りに乗せていただきました。3頭併せで前を見ながら進んだのですが、手応えを踏まえて直線は外へ誘導しました。そこから伸ばしたところ反応はしっかりとしていましたし、動きも良かったですよ。楽に抜けて先頭に立ったのですが、ふわっと気を抜くようなところもなく最後まで気持ちを切らさずに走れていましたし、いい動きだったと思います。心肺面もよさそうで、息遣いなども問題なかったですし、状態の良さを感じさせてくれる追い切りでした。前走は苦戦を強いられましたが、今度は牝馬同士ですし、うまく流れに乗っていい競馬ができれば楽しみです。よろしくお願いいたします」(北村宏騎手)

 ということで、全体的な時計はそこそこですが、放牧明けとは言え2度使われていますし、万全な態勢と言っていいでしょうね。ただ、私としては、この馬のベストはもっと早く入厩して、ビッシリとやり込むことだと思っていますので、私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。最高評価の「A+」までは行かないと思います。それでも牝馬限定戦ですし見せ場は十分だと思うのですが。

●気になる出馬想定表(5月25日 東京11R)

出馬想定表 5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス) GT 3歳オープン 芝2400m 国際 指定 全22頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
優先出走馬
サングレアル 戸崎圭太 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
シャイニーガール 田中勝春 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800 13 10
ヌーヴォレコルト 岩田康誠 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ハープスター 川田将雅 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ブランネージュ 秋山真一郎 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ベッラレジーナ 藤岡康太 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800
マイネオーラム 松岡正海 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 13
以下賞金上位馬
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  4/20 皐月GT 中山芝2000 11 12 10
フォーエバーモア 蛯名正義 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
マーブルカテドラル 田辺裕信 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
クリスマス 三浦皇成 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
パシフィックギャル ウィリアムズ 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マジックタイム 横山典弘 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ディルガ 浜中俊 55.0  4/13 忘れOP 阪神芝2000 11
ペイシャフェリス 内田博幸 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600 11 12
ニシノアカツキ 勝浦正樹 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 11 10
以下、抽選対象馬
アドマイヤシーマ 福永祐一 55.0  5/11 矢車5下 京都芝2000
アムールブリエ 横山和生 55.0  4/19 500万 阪神ダ1800
エリーザベスト 川島信二 55.0  4/27 500万 京都芝1600
ハピネスダンサー 吉田豊 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 10
レーヴデトワール 福永祐一 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在22頭出馬想定されています。

除外確実の1勝馬ホワイトショウフクが消えました。収得賞金900万円の5頭が残り1枠をかけて抽選です。

その中の友道康夫厩舎のアドマイヤシーマの鞍上が福永祐一騎手に決まりました。元々福永祐一騎手は松田博資厩舎のレーヴデトワールに騎乗予定なのですが、ようするにこの時点でこれら2頭も含めて1頭しか抽選突破できないですから、どちらにも乗れる可能性はないわけです。一時の武豊騎手なら、5頭共武豊想定になっていそうですが・・・汗。福永祐一騎手とすれば5分の2の確率でオークスに出られるということになります。

そういうところもどうなるのか楽しみですね。

これ以降は2014年5月22日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月25日 東京11R 第75回 優駿牝馬(オークス) GT 3歳オープン 芝2400m 国際 指定 全18頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
優先出走馬
サングレアル 戸崎圭太 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
シャイニーガール 田中勝春 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800 13 10
ヌーヴォレコルト 岩田康誠 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ハープスター 川田将雅 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
ブランネージュ 秋山真一郎 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ベッラレジーナ 藤岡康太 55.0  5/04 スイOP 東京芝1800
マイネオーラム 松岡正海 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 13
以下賞金上位馬
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  4/20 皐月GT 中山芝2000 11 12 10
フォーエバーモア 蛯名正義 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
マーブルカテドラル 田辺裕信 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600
クリスマス 三浦皇成 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
パシフィックギャル ウィリアムズ 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800
マジックタイム 横山典弘 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000
ディルガ 浜中俊 55.0  4/13 忘れOP 阪神芝2000 11
ペイシャフェリス 内田博幸 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600 11 12
ニシノアカツキ 勝浦正樹 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 11 10
以下、抽選対象馬
アドマイヤシーマ 福永祐一 55.0  5/11 矢車5下 京都芝2000
アムールブリエ 横山和生 55.0  4/19 500万 阪神ダ1800
エリーザベスト 川島信二 55.0  4/27 500万 京都芝1600
ハピネスダンサー 吉田豊 55.0  4/27 フロGU 東京芝2000 10
レーヴデトワール 福永祐一 55.0  4/13 桜花GT 阪神芝1600

表中 騎手の太字は乗り替わり

結局2頭確保で5分の2の抽選に臨んだ福永祐一騎手は2頭共落選。オークスへの騎乗はなくなりました。

●東京芝2400mコース解説

 スタートは正面スタンド前から。スタートしてからゴール板を1度通過し、そこからグルりとコースを1周する。
 最初の1コーナーまでの距離は十分にあるので、枠順の有利・不利はほとんどない。全馬が力をフルに発揮できるコース形態になっている。
 長距離戦の部類に入る距離なので前半のペースはあまり速くならないのが普通だが、クラスやレースによってかなり異なる。例えば、同じGT競走でも、日本ダービーやジャパンカップは、スタートから緩みないペースで進み、それがゴールまで続く。厳しい流れに乗りつつ、なおかつ速い上がりが要求される。逆にオークスや条件クラスでは、前半から厳しくなるケースは少ない。しかし、共通して言えるのは、結局は最後の直線での追い比べがポイントであること。
 逃げ・先行で押し切るためには、相当な力が必要だが、スタミナ豊富な先行馬は注意。勝てないまでも2、3着に残りやすい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 直線の追い比べ、スタミナ
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト ペリエ、武豊、藤田伸二、蛯名正義、内田博幸
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分29秒8 2分31秒1 2分30秒3 2分34秒5
3歳500万 2分28秒8 2分29秒8
古馬500万 2分27秒6 2分30秒2 2分30秒1 2分33秒5
古馬1000万 2分26秒8 2分27秒7 2分28秒8 2分32秒3
古馬1600万 2分26秒4 2分27秒0
古馬オープン 2分26秒1 2分27秒8 2分28秒0

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価「A−」

 今回もバウンスシャッセの鞍上は元藤沢和雄厩舎所属騎手で、いまや名門・藤沢和雄厩舎のステーブルジョッキーである北村宏司騎手です。前々は見事な手綱捌きでバウンスシャッセを見事重賞ウィナーに導いてくれました。前走は11着でしたが、これは牡馬との一戦で騎乗としては申し分ありませんでした。

 藤沢和雄調教師が北村宏司騎手を乗せると言うことは、最も信頼している騎手を乗せるということで、その馬に相当期待をされていることが窺えます。

 北村宏司騎手は昨年は101勝と大台に達し、名実共に日本のトップジョッキーです。しかし、GTや重賞で結果をなかなか残せていないという欠点はあります。特にGTは2006年のダンスインザムードでしか勝利がなく、大一番での強さが問われるところです。

 しかし、勝ち数が示しているように技術は相当で馬の力以上のものは引き出せないかも知れませんが、馬の能力は最大限引き出してくれると思いますし、期待しています。バウンスシャッセにだれが良いかと言われれば、彼か四位洋文騎手しかいないでしょう。


 私ほっさん愛馬への騎乗は今回で9回目ですが、バウンスシャッセ以外の馬ですと特にマドリードシチーでの走りが印象的で、自厩舎の武士沢友治騎手ばかりを乗せる中野渡清一調教師が珍しく違うジョッキーを乗せてきた(武士沢友治騎手が福島遠征の為)その人が、この北村宏司騎手でした。
 それまでいいところがなかったマドリードシチーを7着と出走奨励金を貰える着まで頑張らせ、当時素晴らしい騎乗だったと感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、その当時とは比べ物にならないほど技術も上達されています。

 また、当サイトの常連様の持ち馬ビンテージチャートやオッキオディガットを7番人気で勝ちあげるなど、頼もしい限り。当然その手腕に対する期待は大きく、非常に楽しみです。


 2014年5月19日現在、JRA通算1023勝。GT1勝、重賞24勝。勝率9.1パーセント、連対率17.9パーセントといずれもなかなかの数字である。

 昨年(2013年)は101勝、勝率11.2パーセント、連対率20.7パーセント、本年(2014年)ここまで42勝で全国騎手リーディングの堂々5位です。勝率10.5パーセント、連対率21.3パーセントはもはや一流の成績です。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの33歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の16年目の騎手である。デビューから長年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2007年9月、通算500勝を達成。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。

 2014年3月1日、中山4Rをファンシーミューズで勝ちJRA通算1000勝を達成。


 「2011年の1月1日付けで藤沢和雄厩舎から離れてフリーになった。その後も藤沢厩舎で乗っていて、鹿戸雄一、大竹正博、国枝栄といった他のラインが切れずに2010年を上回るペースで勝っている。特に鹿戸厩舎では[4・11・2・21]の連対率.395と優秀な成績で、今後も注目すべきだ。古賀慎明厩舎で主戦をつとめているが、同厩舎は2011年の成績がひと息。ペースが合わないポジショニングをしたり、仕掛けどころがチグハグだったりで安心して見ていられないところがある。そのあたりで藤沢師も主戦を任し切れなかったのだろう。2011年の1番人気馬での成績は[11・8・4・15]の勝率.289、連対率.500。単勝6350円、2640円、3350円、2650円などの穴があり、単勝平均配当は998円、回収率は87パーセントと高めの数字になっている。コース別や芝・ダート別、距離別で目立った偏りは見られない。エージェントを担当する専門誌のベテラントラックマンの影響力が弱くなっている気もするが、フリーになったことで人脈が広がる可能性がある。2010年の5月に的場均厩舎の所属馬で単勝19390円の超大穴を出している。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (8戦1勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m    7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m   8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m    11着/11番人気
 2011年10月 8日 アフロディーテ   500万下  東京芝1600m     5着/4番人気
 2012年 1月28日 フランベルジェ   3歳500万下 東京ダ1600m   13着/13番人気
 2013年11月 2日 バウンスシャッセ アルテミスS 重賞 東京芝1600m 10着/10番人気
 2014年 3月21日 バウンスシャッセ フラワーカップGV 中山芝1800m  1着/3番人気
 2014年 4月20日 バウンスシャッセ 皐月賞 GT    中山芝2000m  11着/12番人気
 

2014年4月20日 中山11R 皐月賞GTで愛馬バウンスシャッセに騎乗する北村宏司騎手。(12番人気11着)。


2014年4月20日 中山11R 皐月賞GTのパドックにて。ベテランなのに可愛いヒロシ。

これ以降は2014年5月23日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「桜の女王ハープスターが祖母ベガと同様、樫の女王に挑む。左回りは新潟2歳Sで皐月賞馬イスラボニータに3馬身差。次元の違う差し脚を見せている。ここ2週、古馬ユニバーサルバンクを内から抜き去る圧巻の攻め。体調は桜花賞以上。凱旋門賞の登録を済ませており、ここも通過点と言い切れる器である。レッドリヴェールがダービーに向かったので、相手探しのレース。桜花賞では追い出しのタイミングの遅れたヌーヴォレコルト。帰厩後の動きが良く相手馬の筆頭。3戦目にフローラSを制したサングレアル。皐月賞からのローテーションになるバウンスシャッセと続く。フローラSは急きょの乗り替わりで期待を裏切ったマジックタイム、得意の東京でフォーエバーモアの巻き返しも考えておきたい。」


短評は「紐さがし」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
バウンスシャッセ
サングレアル △△ △△
ヌーヴォレコルト △△
ハープスター
マーブルカテドラル
マイネグレヴィル
ニシノアカツキ
ブランネージュ △△
マジックタイム
クリスマス
フォーエバーモア
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ハープスター 1.3
ヌーヴォレコルト 9.8
サングレアル 13.7
バウンスシャッセ 16.3
マジックタイム 22.6
フォーエバーモア 23.8
マーブルカテドラル 33.1
ペイシャフェリス 34.1
ブランネージュ 37.0
以下37.6倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 91 91 88 89
ハープスター 95 92 92 95
ヌーヴォレコルト 94 80 87 94
サングレアル 89 73 76 89
フォーエバーモア 92 92 89 88


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ハープスターは牡馬を含め、同世代のなかでは突出した決め手の持ち主。唯一土をつけられたレッドリヴェールがダービーに矛先を向け、確固たるライバルも不在。堂々と2冠制覇へ。相手は別路線組の○バウンスシャッセ。〈石堂〉」

◎ ハープスター
○ バウンスシャッセ
▲ サングレアル
× ヌーヴォレコルト
☆ マジックタイム
△ ディルガ
△ パシフィックギャル



バウンスシャッセは全23記者中 ◎(本命)印 2記者、〇(対抗) 4記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 4記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印 8記者

JRA−HP

バウンスシャッセ

「デビュー当時から、距離が延びていいタイプと思っていた馬です。このオークスは、待ちに待った舞台ですね。前走の皐月賞(11着同着)は馬場の傷みが目立った3コーナー過ぎから手応えが怪しくなりましたが、その割には大きくばてていなかったように、スタミナは豊富な馬です。牡馬の一線級を相手にしたGI で厳しい競馬をしたことは大きな財産になったはずなので、今回はそれを活かして上位争いに加わりたいものです」と、厩舎サイドに悲観したムードは感じられない。前々走のフラワーCでは、力を要する馬場を難なく克服して2馬身差の快勝。510キロ台の雄大な馬体から繰り出すフットワークは、牝馬らしからぬもの。父ゼンノロブロイが2004年の有馬記念で芝2500mのJRAレコード(2分29秒5)を記録していることから、芝2400mの距離延長にも不安はない。

ハープスター

「前走の桜花賞を勝ったあとは、放牧へ出さずに厩舎でじっくりと調整。すこぶる順調に乗り込んでいます。動きは申し分ありませんよ。毛づやも一段と良化してきましたね。後方からじっくり行って末脚を活かす競馬を得意とする馬なので、広くて直線が長い東京・芝コースに舞台が替わるのはプラス材料です。このまま無事にオークスを迎えることができれば、好結果はついてくると思います」と、陣営は桜花賞馬に全幅の信頼を置いている様子。昨年の新潟2歳S(1着)で、イスラボニータ(その後に4連勝で皐月賞制覇)を3馬身差の2着に退けたレース内容から、左回りで直線の長いコースは最適の印象が強い。10月5日にフランスのロンシャン競馬場で行われる国際G1・凱旋門賞(芝2400m)の登録も完了。このオークスで牝馬二冠を達成して、歴史的名牝への道のりを力強く歩んでいきたいところだ。

ヌーヴォレコルト

「前走の桜花賞(3着)は、直線で追い出しを待たされる場面がありましたが、強敵を相手によく走ってくれました。距離延長に不安はないタイプなので、これでオークスが楽しみになりましたよ。前走のあとは厩舎で疲れを癒やしてから、2週間程度の短期放牧でリフレッシュ。うまく気分転換ができた様子で、体調は良好です。以前と比べて馬体がふっくらしてきたように、実が入ってきましたね。心身両面で充実しているので、好勝負が期待できそうです。今回は関東圏の開催となるため当日輸送で臨めることから、調教も強化できます。状態面の上積みは大きいと思います」と、厩舎サイドは本番に向けて確かな手応えを感じ取っている様子。桜花賞2着のレッドリヴェールが翌週の日本ダービーに参戦することで不在となる今回は、勝ち負けの期待が高まる。

サングレアル

「約3か月半の休養の効果で馬に落ち着きが出てきたように、精神面での成長を感じますね。前走のオークストライアル・フローラSでは姉(ブエナビスタ)同様の非凡な瞬発力を見せて優勝してくれたので、今後がますます楽しみになりましたよ。この中間は疲れもすぐに解消し、前走同様の状態で参戦できそうなので、今回も期待しています」と、厩舎スタッフは良血馬の急成長を感じ取っている様子。半姉ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)は、東京・芝コースで2009年のオークスを直線一気の追い込みで優勝、2010年のヴィクトリアマイルと天皇賞(秋)、2011年のジャパンカップを制覇した名牝で、直線が長くて坂のあるこの舞台を最も得意としていた。父がゼンノロブロイであるこの馬もオークストライアル・フローラSで豪快な末脚を披露。キャリアはわずか3戦と浅いだけに、今後の伸びしろも大きいはず。緑が一段と鮮やかになった東京ターフで、オークス姉妹制覇を目指す。

フォーエバーモア

「前走の桜花賞(8着)は、状態も良く大きな期待を持って送り出しましたが、スタートしてすぐに他の馬と接触するアクシデントがありました。道中でも前の馬がフラフラ走っているのに気を遣い、リズム良く走れませんでしたからね。直線でいつもの伸び脚が見られなかったのは、前半でスムーズさを欠いたことが原因でしょう。幸いダメージもなく体調は良好なので、ここはあらためて期待したいですね。掛かる馬ではないことから、距離延長に関しては対応できると思いますよ」と、厩舎スタッフは巻き返しに向けて懸命な様子だ。東京・芝コースではクイーンC優勝の実績があるうえに、左回りコースは3戦3勝と負けなし。今回は条件が大きく好転する。大舞台で通用する能力があることは、阪神ジュベナイルフィリーズで勝ち馬からハナ+クビ差の3着と大接戦を演じて実証済み。前走の敗戦だけで評価を下げるのは早計だ。

シャイニーガール

「前々走の桜花賞(13着)は道中でもまれる形になって力を出し切れませんでしたが、前走のオークストライアル・スイートピーS(東京・芝1800m、1着)はスムーズなレースができましたね。あの内容なら、距離が延びても対応は可能でしょう。ここにきて毛づやが良くなり、馬体の張りもグンと良化。疲れもなく引き続き好調をキープしたまま参戦できそうですよ。今回も、もまれずに気分良く走ることができれば、上位争いに加われそうですね」と、厩舎サイドは前走の快勝に満足げな表情。まだ安定感に欠ける面があるものの、オープン特別のエルフィンS(京都・芝1600m、1着)やスイートピーSのような競馬ができれば、重賞でも上位争いは可能だろう。祖母ディクターガールが6歳(旧7歳)時の1992年スワンSで重賞初制覇を果たしたように、成長力のある血統背景を持っている。本番のオークスでも楽しみな一頭になりそうだ。

ブランネージュ

「前走のフローラSは早めに抜け出して勝ち馬(サングレアル)の目標になった分、2着に惜敗した印象ですね。それでもうまくレースの流れに乗って、勝ちに行く内容の濃い競馬ができたので、収穫は大きかったですよ。これで左回りコースを4回経験して、すべて3着以内に好走しています。また、関東圏への長距離輸送も前走で経験して克服済み。なんの不安材料もなく本番を迎えられるのは、強みですね。今回は桜花賞組が加わってさらにメンバーは強化されますが、相手なりに走れるタイプなので、チャンスも十分あるでしょう」と、陣営はセールスポイントを強調していた。豊富なキャリア(9戦)に加えて、安定感も抜群。前走で2000mの距離を経験して好結果を残している点もアドバンテージになるはず。父シンボリクリスエスが2003年の天皇賞(秋)を快勝して輝きを放った東京ターフで、“樫の女王”の座を目指す。

マジックタイム

「期待していたオークストライアル・フローラS(6着)の内容が案外でしたが、いつもよりテンションが高かったことが影響したのかもしれません。直前の調教が強すぎた感じもあるので、今回はその点を踏まえて調整しています。体調そのものに不安はなく、左回りコースが得意な馬。舞台はぴったりなので、ここはあらためて期待したいですね。この馬の能力を存分に発揮できれば、GI のメンバーが相手でも、大きな差はないはずです」と、厩舎スタッフは仕上げに懸命だ。前走のフローラSを除けば、左回りコースでは3戦2勝2着1回と堅実な成績をマークしているサウスポー。クイーンC(2着)ではGI 好走の実績があるフォーエバーモア(1着)とクビ差の接戦を演じており、能力の高さも証明済みだ。末脚の活きる流れになれば、巻き返しは可能だろう。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(11着)

 「上手にゲートを出てくれたので、前半からポジションを取りに行きました。うまく折り合いもついたし、プレッシャーのかからない位置で運べたとは思うのですが、馬場の悪い3〜4角で一気に手応えが怪しくなってしまいました。その後も大きくはバテずに頑張ってくれていますが、やはり牡馬相手のGTは甘くないですね。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「ゲートもしっかり出てくれたので、プレッシャーのかからない位置を取りにいきました。道中は折り合いも付いて、いい感じで進めることができたと思いましたが最後まで食い下がることはできませんでした。斤量差もありましたのでもう少し頑張ってほしかったですし、いい競馬ができると思っていただけに悔しいですね。申し訳ありませんでした」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「悪くない位置で運べていたと思いますし、もう少し踏ん張りたかったのが正直なところだけど、3〜4コーナーの馬場が悪いところを通った時のフットワークがこの馬のいいものと比べるともうひとつしっくり来ていなかったし、その影響も多少なりあったのかもしれません。今日は悔しい結果になってしまったけど、これから距離が延びるのはこの馬にとって悪くないだろうし、次に向けてまたしっかりと調整していきたいですね」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 「追い切りで鞍上の感触が良かったし、皐月賞よりさらに体調が良さそう。競馬が上手な点を生かしたい。」(高林助手・デイリー馬三郎)

 「タフな馬だしメンタル面でも強さがあるので、道中何があっても動じないところがあります。出たなりの位置で流れに乗れる点も心強い。2400メートルも大歓迎ですから、好レースを期待しています。」(高林助手・競馬ブック)

ハープスター

 「追ってから反応するまで時間がかかるが、スピードに乗ってからは本当に速い。東京コースは合うはず。」(松田博資調教師・デイリー馬三郎)

 「春は既に2戦したから、追い切りは全体の時計は出さなくていい。動きは俊敏。それに変わらず順調なのが何より。2400メートルは初めてだが、能力の高さは間違いないから、この馬のレースができれば。」(松田博資調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 私はバウンスは勝つまであると思っていますよ(笑)。JRA−HPでも4番手に紹介されていますし、人気もその辺りでしょうか。皐月賞は11着と言っても最後までしっかりと走っていましたし、ああいう強い馬たちに揉まれた経験はGTで生きてくるはずです。あとは上手く後ろの馬たちがハープを蓋してくれれば・・・(他力本願)。昨年同様直線が3000mほどに感じるでしょうね(笑)。


 バウンスの状態ですが、勝った時と同じ放牧してリフレッシュ→強めの調教で負荷をかけるパターンにはしておりますが、皐月賞から間隔もそんなにないですし、何か負荷のかけ方等、中途半端に感じます。やはり7月のアメリカ遠征ありきの仕上げになっているようで、そこは残念です。それでも牡馬に混じっても迫力では遜色のないあの素晴らしい馬体の馬ですし、距離もいいと思いますし、ロブロイ産駒はオークス実績もありますしで色気を持っております。

●当日は現地応援する予定 口取りの権利はまたまた落選(T_T)

 当日は2年連続の愛馬のオークス出走をしっかりと応援すべく前走の皐月賞に続いて東京遠征する予定です。

 当然エスポワールシチー以来のターフでの口取りを求めて応募いたしましたが、103分の20の抽選に敗れ落選しました。未だバウンスシャッセでは口取りに1度も当選したことはありません。そういった初参加の優先権と前回の皐月賞の除外権×1で今回は当選するだろうと思っていただけに、非常に残念です。

 前走の皐月賞時は随分と遅れた現地レポートですが、今回は27日の私の休日にアップする予定です。

これ以降は2014年5月27日に作成

●パドック

 当日は予定通り新幹線で当日東京競馬場入りをしました。写真は基本撮影順です。





新馬戦はバウンスシャッセの2着だったペイシャフェリス(13番人気/17着)。私はバウンスとのワンツー応援馬券を買っていました。オークスも新馬戦同様の着になり、伝説の新馬戦になるかなぁ〜と思って(笑)。



馬体重前走マイナス14キロで400キロちょうどと輸送減りしていたサングレアル。

この馬がずっと3番人気でしたが、この馬体重とパドックの気配を見て、真っ先に消せる馬だと思いました。ご一緒にパドックを見ていたバウンスの所持者の松嶋屋さんともサングレアルは来ないなとお話していました。当時4番人気(最終3番人気)だったバウンスシャッセの我々陣営に取っては、厄介な馬が1つ消えたことになります。



こちらもバウンスシャッセを上回る2番人気のヌーヴォレコルト。



昨年は我が愛馬フロアクラフトが17番人気(5着)でしたが、今年はこの馬が17番人気。結果的に4着になるんですよね。オークスの17番人気馬は要注意です。ただ、馬券圏内には届かないようですが・・・汗。



5分の1の抽選で、5分の2の確率でオークスに出走出来た福永祐一騎手の夢を打ち砕き唯一の抽選に当選したラッキー馬・エリーザベスト。結果?大差の18着でしたが。



私にはいつも良く見えない桜花賞馬・ハープスター様。



そして牝馬ながら迫力のあり過ぎる愛馬バウンスシャッセ。



いつもの超優しそうな”おじいちゃん厩務員さん”に引かれます。



バウンスシャッセの馬体重は前走マイナス4キロの514キロ。ベストな体重だと思いました。



あどけない乙女たちの中に、1頭古馬の牡馬が混じっているような重厚感があります。



そして体が大きいというだけでなく、精神的にもどっしりとして凄みがあるのですよね。正直、パドックでは愛馬贔屓ではないですが、一番良く見えました。



絶対女王のハープスター。バウンスは先に抜け出して、これに差されるのは仕方がないと思いました。結局最後はそうなるんですよね。



私は皐月賞の勝ち馬からコンマ7秒という走りは評価していましたが、世間的には11着という着を嫌って人気を下げるだろうなと思っていましたら、なんのなんの、レース直前まで4番人気。最終は3番人気でしたね。



顔も怖くて強そうなんですよね。”可愛い”という対象ではなさそうです(^_^;)。



可愛くキャロカラーでたてがみを編んでいるがキャロ馬ではない短距離馬クリスマス。この馬、元々斎藤誠厩舎で、調教師と意見が合わず、馬主によって無理矢理転厩されられたんですよね。マック・サイトー先生はこの悔しさを見事オークスの結果で晴らします。セシリアシチーを預託していただいていた数年前は頼りない先生でしたが・・・。



いつも”カップスター(ラーメン)”を思い出してしまうハープスター。



手嶋代表と密談をする松田博資御大。話の内容はおそらく「グランデアモーレでドバイに行きたいんだが・・・。」でしょう。松博先生、愛馬グランデアモーレも川田将雅騎手を乗せてくださいな。



吉田勝巳ノーザンファーム代表も合流。おいおい、バウンス陣営は無視かよぅ(涙)。



更に川田将雅騎手も合流。我がヒロシはさすがにここには合流できず・・・。



とまーれーのあと。今回はバウンスポジションでの陣取りです(笑)。前回は14番なのに18番の後ろでしたからねぇ。



ヒロシくん登場。



藤沢和雄先生も終始笑顔の万全のデキ。



ジョッキーを乗せる時に”おじいちゃん厩務員”が上げるのを見て、腰でも痛めたら大変と走りよる助手?さん。



大レースでの勝負感や強さが光る岩田康誠騎手。そこがヒロシくんとの大きな差なんですよね。結局、この差が今回も着差になるわけですが。



桜花賞は気持ちを強く入れて勝ち、皐月賞はヘラヘラと笑っていて取れなかった為に、今更、桜花賞やチューリップ賞の時と同じ”無の境地”を目指す川田将雅騎手。



今回も10番人気のマーブルカテドラルを6着まで持ってくる”乗れる男”田辺裕信騎手。



こちらもマイネル・コスモ軍団に乗せればかなりの確率で人気以上に持ってくる柴田大知騎手とマイネグレヴィル(16番人気/9着)。



このあと17番人気のニシノアカツキをハープスターに次ぐ豪脚で4着まで押し上げる職人・勝浦正樹騎手。



どう考えても1番のベッラレジーナに乗っていないと違和感のある秋山真一郎騎手とブランネージュ。



今日のノリさん(6番人気/13着)。落馬負傷した後藤浩輝騎手の代わりにマジックタイムに跨がります。



12番人気の伏兵だがわざわざ東京まで乗りに来た関西の浜ちゃんとディルガ(15着)。



このあとマイネグレヴィルとの出走奨励金対決にハナ差辛勝する松岡正海騎手とマイネオーラム(9番人気/8着)。



前回は当サイトで”寝てる”と指摘され、是が非でも同じ轍は踏まないヒロシ。



自身初のクラシック制覇に向けてガッツポーズの練習をしてみるヒロシ。



川田将雅騎手は終始”松博先生騎乗馬モード”に。



池江泰寿厩舎のトゥザワールドの時とは明らかに違う様子。しかし、2着が続きます(>_<)。



そして、皐月賞は般若と化し、見事に優勝したので、今回もゲンを担いで般若になっている世界の蛯名とフォーエバーモア(5番人気/11着)。

●本馬場入場


パドックから席に移動中にバウンスシャッセが返し馬。



慌てて撮ったので、しっかりと撮れていません。それでも掲載するところが強引です(笑)。



返し馬も良かったです。出負けしなければ勝ち負けと思いましたねぇ。



有力馬の一角ですので、”返し馬VTR”にも登場しました。去年は17番人気でしたので、ありませんでした(>_<)。

●レース 


ここに名前があるだけでも光栄なのに今年は人気の一角!!



内枠ですし、出負けすればかなり後方になる可能性がありますから、最も注目していたスタートは速い方でホッとしました。



隣4番のペイシャフェリスは逃げ宣言。反対隣の6番は先行して渋太く残す騎乗ばかりのウィリアムズ騎手なので、前に行くと思いました。



バウンスシャッセはこのスタートなら3、4番手の絶好のポジションが取れるぞ!!と思いました。



全体的に内のスタートが良いようです。



この時点で安心しましたが、実はこのあと、結構後ろに位置取るんですよね。



ハナに立つ勢いでした。ただ、気合いをつけてではなく、楽に前に行っている感じでした。



この時点では、逃げ宣言をして押しまくっているウチパク騎乗のペイシャフェリスの2番手ポジションをキープするのかと思いました。



しかし、外の前に行きたい馬たちが気合いをつけて殺到します。



あらら・・・!?あっと言う間に包まれて6番手になっちゃいました。直線で出られるのかが心配になりましたねぇ。



しかし、この日絶好調だったバウンスシャッセの鞍上のヒロシくんは芝の各レースで仮想オークスの位置取りを試していました。全て先行して馬場状態などを確認していました。この日も案外前崩れが多かったですから、意図的にあまり前には行きすぎなかったんでしょうね。昨年優勝したメイショウマンボもこの位置でしたよね。



この時点でバウンスシャッセは前から7番手。切れる脚がありませんし、ちょいと後ろ過ぎないかと現地では思いました。ハープスターは画面では見えません。



結果的にバウンスの前は総崩れになります。



ハープスターは16番手を追走します。



3コーナーの勝負どころでペースが上がって馬群が凝縮して来ました。



バウンスシャッセはいつものように折り合いバッチリで手応えも十分ですが、最内を走っており、出られるのかだけが懸念でした。



4コーナー。進路を確保する為に少し外に持ち出します。



しかし、直線を向いてもでるところがないぞッ!!



あらら・・・。この時点で勝ったヌーヴォレコルト(黄色の帽子に緑のメンコ)はバウンスシャッセのほぼ真横に来ています。



ヌーヴォレコルトの前にほんの少しスペースができます。



ヌーヴォレコルトの前が空いたのに対し、ヒロシくんの前はまだ空きません(>_<)。ここでヌーヴォの岩田康誠騎手がスパートをかけます。



ようやくヒロシくんも内に進路をみつけて追い出しにかかります。



抜群の手応えだった我らが愛馬バウンスシャッセは素晴らしい加速で、思わず「勝ったか!?」と思いました。



前のマイネグレヴィル(12番)とブランネージュ(オレンジの帽子)を並ぶ間もなく抜き去るバウンスシャッセ。



私の席からの写真です。



すでに9番のヌーヴォレコルトが1馬身ほど前に出ています。



現在残り200m。



ヌーヴォレコルトの岩田康誠騎手は不思議な踊りをはじめます。



もうこの辺りではバウンスシャッセとヌーヴォレコルトの2頭の争い。そして断然1番人気のハープスターは??



テレビではハープのアップばかりでしたが、当サイトは愛馬バウンス中心ですので、意図的にハープを狙うことはありません(笑)。まだ出てきませんねぇ。



この時点で2着はあるかと思いました。



ヒロシくん渾身の追いッ!!



しかし、ヌーヴォとの間はこれ以上詰まらず・・・。



そして後ろからはななんと17番人気のニシノアカツキが突っ込んで来ます。



別アングルから。



そしてアッという間に画面圏外からハープスターが。全国1000万人のハープ応援者の方、お待たせいたしましたm(_ _)m。



私のいた席がゴールの手前100mくらいのところでしたので、後ろから撮影している為、なんだか勝ったのがハープでバウンスシャッセは4着に見えちゃいます。



上から見るとこんな感じです。見る場所によって随分と変わりますね。



我らが愛馬バウンスシャッセは3着でゴール!!しかも見てください、勝ち馬とは半馬身、”あの”ハープスターとは僅かにクビ差です。そりゃ、走ってきた距離や諸々の要素は違いますから、正直、ハープには着差以上の完敗ですが、こちらも出るところがないロスはありました。



去年は愛馬フロアクラフトが17番人気5着でしたが、今年は愛馬が3着と馬券圏内に入ってくれました。しかも2年連続、一瞬”あわや勝ったのか”というシーンがありましたし、現地で大満足でしたねぇ。



勝ち馬からクビクビ差。5着以降はかなり離れています。



18頭立てのガチンコ勝負のGTで3着。これはいずれ牝馬限定のGTや重賞などと欲が出てしまいます。

●これで獲得本賞金は7480万円に!!

 今回の本賞金2400万円を加算しまして、バウンスシャッセの獲得本賞金は7480万円になりました!!

 今月3日にマデイラが準オープンを勝ち、獲得本賞金が6252万円で我が軍団2位のステップシチーの同5920万円を抜き単独2位!!・・・と書いたところですが、アッサリと5歳のマデイラを抜き、我が軍団の2位(1位はエスポワールシチーで10億超え)に踊り出てくれました。

 どちらも募集総額1800万円の馬で、十分過ぎる活躍です。ちなみに私は現在同5810万円を稼いでいるバウンスシャッセの姉のフロアクラフトも所持しています。フロアクラフトも募集総額1800万円のお馬さんです。良い馬たちに巡り会えました。

 バウンスはこれで兄のホーカーテンペストの同7327万円も一時的に抜きました。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は2分25秒9良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で2分25秒0でしたが、勝ち馬の時計が2分25秒8でしたし、その流れの中でコンマ1秒差というのは3着でも立派だと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(3着)

 「凄く良い状態に仕上がっていましたし、スタートもうまく出て、途中までは思い通りの競馬ができました。それだけに、直線で少しロスが生じてしまったのは悔しいですね。最後はまた迫っているだけに、本当に申し訳ないです。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「出来も良かったですし、状態は最高でした。それだけにあそこまできたら勝ちたかったですね。悔しいという言葉しかありません。最後の直線で横にいた勝ち馬がいい位置で真っ直ぐ進めたのに対して、僕の方は切り返しがなかなか上手くいかずにスムーズさを欠いてしまいました。伸びてはいるのですが、あそこでのロスは痛かったです。あと一歩だっただけに本当に申し訳ありませんでした」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「う〜ん、最後まで来てはいるんだけど、直線でスムーズに進路をとれずに真っ直ぐ追えなかったのが痛かった…。一番いい結果を狙っていたし、申し訳ないです。前走の皐月賞、そして今回のオークスと大きな舞台での競馬が続きましたから、まずはレース後の状態をしっかり確認して、これから先を考えていきたいですね」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

バウンスシャッセ(3着)

 「馬体目立つ。中団よりやや前につける。4角までは動かずにジッと我慢。直線は前が壁になっていたので外を狙うが、スペースがなく、進路を内へ。坂上からグイッと伸びたが、最後は5枠2頭の勢いが上。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 私は大阪に住んでいますから、東京競馬場までは往復約3万円の交通費がかかります。昨今、年次分配の対象だなんだで、手元に来る分が少なく、例えばバウンスシャッセの勝ったフラワーカップGV(本賞金3400万円)も分配金は1口辺り57641円ですが、年次分配の分を差し引くと4月に入ってきた金額は1口辺り39576円でした。

 今回は3着でしたが、GTですので本賞金は大きく2400万円です。これは今月3日に準オープンを勝ったマデイラの本賞金1790万円を上回ります。

 今月はマデイラの準オープンの優勝賞金が入るから1口経営としてはプラスだなと思っていましたが、ここに来て、それよりも大きな金額が入ってくることになります。


 そして実はこれを狙っていた付加賞!!クラシックは2歳の第1回のクラシック登録から始まって、第3回の特別登録で初めて登録すれば登録料はバウンスが皐月賞で支払った200万円。

 第1回のクラシック登録は安価とは言え、かなりの数の馬が登録しますから、今回のオークスでも1着馬の付加賞は2804.2万円!!付加賞だけで、今回の3着馬バウンスシャッセの今回の全賞金よりも多いことになります。

 3着のバウンスも付加賞400.6万円をゲットです!!

 これはダービー週以降の3歳未勝利馬の優勝賞金460万円に匹敵する金額で、「嗚呼、やっと1つ勝ち上がってくれた」と、安堵している時に貰える金額ほどの金額を”付加賞”という形でいただけます。ちょうど、皐月賞の特別登録料の200万円が返ってきたと考えても良いでしょうね。


 これに特別出走手当の42.7万円が加算され、今回のバウンスシャッセのオークス3着の賞金は計2843.3万円。

 1口で割りますと45000円程度になると思われます。もちろん、実際にはここから更に年次分配の対象となる金額がさっ引かれますので、5月にいただける(或いはギリギリ6月か?)賞金は1口3万円程度になると思われます。


 私としては、ちょうど交通費が出た計算になります。あれだけのドキドキと感動をいただけて、かつ交通費も出たのですから、この遠征はもう万々歳ですね。

●今後の展望

 登録予定だったアメリカのオークスをどうするかですが、そこに出る出ないにかかわらず、秋はローズステークスから始動して、秋華賞、エリザベス女王杯と王道を行って欲しいですね。

 ハープスターは札幌記念から凱旋門賞の予定ですので、ローズステークスと秋華賞にはいないでしょうが(日程的にエリザベス女王杯も厳しいと思いますが)、今回の勝ち馬のヌーヴォレコルトや2歳女王のレッドリヴェールと言った強敵がいます。彼女たちはGTウィナーですが、バウンスシャッセはまだ”重賞ウィナー”ですが、無冠です。しかし、力量的に差はない(レッドリヴェールに関しては、札幌2歳ステークス以来対戦していないのではっきりとは言い切れませんが)ですし、ちよっとした展開や流れ次第で着は変わると思いますし、正攻法でも逆転は十分にあると思います。

●最後に

 当日、現地でご一緒だった皆様、良い席の確保などありがとうございました。昨年も計5名でオークスを観戦していましたが、今年も計5名となり、賑やかで楽しかったです。バウンスシャッセのお仲間2名とも合流でき、エスポワールシチーの時と同様、強い馬がきっかけでどんどんとご縁が広がって行くのは本当に嬉しいですね。案外このバウンスシャッセは玄人好みというよりも、最近入会された方が多く持っていらっしゃるようですね。


 正直、前走と中山競馬場と今回の東京競馬場と2度の関東遠征で、関西の私としては、旅費の捻出だけでも大変でしたが、今回バウンスシャッセが馬券圏内の3着に入ってくれたので、旅費は完全に出ました(笑)。複勝も厚く的中しいろんな意味で万々歳ですね。

 次からは、ローズステークスにせよ、秋華賞にせよ、エリザベス女王杯にせよ地元の関西です。実は桜花賞や阪神JFも含め、牝馬の主要レースはオークス以外は全て関西なんですよね。私が牝馬を選ぶのは、金額が牡馬に比べて安いと言うのが最もですが、こうした大レースが関西ばかりということもあります。・・・とはいえ、昨年の愛馬フロアクラフトも今年のバウンスシャッセもなぜか”関東で唯一開催される牝馬の大レース・優駿牝馬(オークス)”のみの出走なんですよね(^_^;)。それでもなんでもオークスというのは魅力のあるレースですし、私としては来年も現4頭の2歳牝馬でオークスを目指したいですね。2年連続オークスに愛馬出走というだけでも凄いことだと自負していますが、3年連続となれば、とんでもなく凄いことだと思います。確実に募集馬の中からオークス出走馬がでるキャロットクラブが凄いンですけどね(笑)。ただ、あまりクラブを褒めると会員数がどんどんとまた増えて、口取りは当選しないし、募集馬もなかなか思った馬が買えないしになってしまうので、あまりクラブの宣伝はいたしません(笑)。


 毎回バウンスシャッセの子を持ちたいとここで訴えている私ですが、今回のオークス僅差の3着で、また繁殖としての価値を上げちゃいました(笑)。これで、バウンスの子の募集価格に1000万円が付加価値として上乗せされることでしょう(当社測)。あまり高くなると、毎年フロクラフトの子とバウンスの子の2頭しか買えなくなってしまいそうですが、それでもなんでもこの姉妹の子は是が非でも確保したいですね。


 良い競馬を有り難う。秋も楽しみにしているぞ!!頑張れバウンスシャッセ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年5月20日立ち上げ 21日、22日、23日、27日加筆

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バウンスシャッセの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 4月20日 第6戦 第74回 皐月賞 GT 中山芝2000m (11着/12番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 3月21日 第5戦 第28回 フラワーカップ GV 中山芝1800m (1着/3番人気)

2014年 1月 6日 第4戦 寒竹賞 3歳500万下 中山芝2000m (1着/8番人気)

2013年11月 2日 第3戦 アルテミスステークス 重賞 東京芝1600m (10着/10番人気)

2013年 8月31日 第2戦 札幌2歳S GV 函館芝1800m (14着/5番人気)

2013年 8月 4日 デビュー戦 2歳新馬 函館芝1800m (1着1番人気